沖縄のお正月はいくつある?年末年始と「ジュウルクニチー」の過ごし方

沖縄のお正月はいくつある?年末年始と「ジュウルクニチー」の過ごし方

こんにちは。

突然ですが沖縄のお正月はいくつあるかご存じですか?

沖縄は旧暦の祭事が多いので、なんと

  • 新暦の正月
  • 旧暦の正月
  • 新暦の1月16日
  • 旧暦の1月16日

と4回もあります!

1月16日は「あの世(ウチナーグチで「グソー」)」の正月とされ、「ジュ―ルクニチ」というのですが、今回はその「ジュ―ルクニチ」についても少しふれたいと思います。

新暦の大晦日(12月31日)

大みそかには沖縄では「沖縄そば」を年越しそばとして食べる家庭が多いです。

その他に、豚骨の入った「ソーキ汁」と「チーイーチ」という豚の血と豚肉を煮込んだ料理を、仏前に供える家庭もあります。

仏前では「今年も無事に終わりました。来年もよろしくお願いします。」とお祈りします。

50年ほど前までは、家畜として豚を養っている家が多く、ほとんどの家に豚小屋がありました。

毎年この時期は、どこの家庭からも豚の泣き声がして、お正月用の豚料理を作る準備が進められていました。

今では、そのような事はないので懐かしい正月の風物詩になりました。

新暦の正月(1月1日)

新暦の1月1日は、豚肉、かまぼこ、豆腐、天ぷら、ゴボウなどを重箱に詰め仏前に供えます。

沖縄の正月料理には、ほとんど豚肉が入っています。

 

伊江島での初詣は、城山の御嶽でお祈りをして初日の出を拝みます。

また、照太寺に行く人も多いです。
今では、沖縄のほとんどの家が新暦の正月を祝っています。

旧暦の正月(新暦の2月ごろ)

旧暦のお正月は年によって日が変わり、2022年は「2月1日」が旧歴のお正月になります。

沖縄では旧正月と呼び、特に漁師町では旧暦で祝う所が多いようです。

旧歴は毎年日付が変わるので、沖縄独特の行事が記されたカレンダーで確認します。

現在伊江島では、新暦の正月が主流を占めるようになりました。

新暦・旧暦の「1月16日」

沖縄では「ジュウルクニチー(十六日祭)」と呼ばれています。

この日はなんと、あの世(ウチナーグチでは「グソー」)の正月です。

伊江島では新暦の1月16日に執り行う家庭が多いですが、旧暦の1月16日に行う地域もあります。

2022年は「2月16日」が旧暦の「ジュウルクニチー(十六日祭)」になります。

ジュウルクニチーが盛んな地方では、お墓の前に親戚が集まり、豚肉料理やかまぼこ、豆腐などを詰めた重箱を備え、先祖の供養をします。

亡くなってから1年以内の人がいる家庭では、新暦の正月や旧正月は質素に行い、このジュウルクニチーを「ミージュウルクニチー(新十六日祭)」、あるいは「ミーサー(新霊)」と呼び、お墓参りをして霊をなぐさめる地域が多いようです。

伊江島では、仏前に重箱に詰めたご馳走を供え線香を立てお祈りしますが、お墓に行くことは少ないようです。

 

いかがでしたか?

ジュウルクニチー(新十六日祭)始め、いろんな祭事がありますが、新暦や旧暦の織り交ざったチャンプルー文化に、新しい文化も取り入れながらも、古い文化や先祖を大事にする「沖縄人の肝心(チムグクル)」を感じますね!

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