渡嘉敷島の子育て事情:小学校編

渡嘉敷島の子育て事情:小学校編

はじめまして、渡嘉敷島移住12年目のAkioです。今回は「渡嘉敷島の子育て事情:小学校編」と題して、島の小学生のようすをご紹介したいと思います。

自然の中で遊ぶ!

渡嘉敷島はとにかく自然が豊富!海、山、川、自然好きな小学生にとってはまさに天国でしょう!

まずは海。地元の小学生たちは、休日や放課後に珊瑚や魚がたくさんいるビーチで泳ぎます。もちろん、親もついて行きますが、ライフセーバーさんがいるのでいざという時も安心。4月~10月(もしくはそれ以上)一年の半分は海で遊べます。

また、港では、釣りをする子、大潮の日には潮干狩りをする子もいますので、海でもバリエーションがあるのも魅力です。

次に森では、季節によって山の幸が味わえます。野イチゴや桑の実、グミ、小学生たちは取ったそばからお口へぽい!収穫の楽しさと大自然の味覚に舌鼓みを打ちます。観光客には分からない、島の楽しみですね。

川では、魚釣りもしますが、それ以上にウナギやスッポンを取ることに情熱を燃やす小学生もいます。一応水辺なので親も見守りますが、仕掛けを作ったり、数人で追い込んだり、苦労してとる獲物は子供たちにとって何にも代え難い宝物です。

こうして、渡嘉敷島では、一年を通して自然の中で遊べます。

実は、都会の毒も入ってる?

上記を読むと、自然児が多数いるような気もしますが、実はそうでもないのです。日本全国の親は子供たちのゲーム中毒、ネット中毒を嘆いていますが、ここ渡嘉敷島でも例外ではありません。放課後、小学生男子が集まってじっとゲームをしていることがあります。一日中YouTubeを見てたなんて話も聞きます。

また、那覇から高速船で35分という好立地なので、離島と言えども週末は那覇でショッピングや映画、はたまたゲーセンに行ってきたなんでことも日常茶飯事です。自然がいっぱいの島に住んでいるのに、子供たちが「那覇に行こう、那覇で遊ぼう!」と都会に目が向いていることに肩を落とす親もいます。

小学校はどんな感じ?

島に小学校は2つあり、どちらの学校も各学年5人前後、二学年の複式学級となっています。

小さな学校ですが、メリットもあります。子供たちは学年や男女を超えて仲が良いし、中学生や幼稚園生ともよく交流をしています。運動会や発表会などでは一人ひとりが主役。とにかく前に立つことが多いので、度胸や自信がつきます。

先生方は、一人ひとりの子どもを見てくれます。ディメリットとしては、少人数がゆえに友人が選べない、大人数に慣れていないといったことが挙げられます。

ぶっちゃけ、島の小学生の学力は??

日本のお母さんの気になるところは、やはりここですよね。離島だから学力は低いのではないかとよく聞かれます。実は、渡嘉敷島の学力は全国の平均を上回っていることが多いです。

よくピンキリと言いますが、私が感じた渡嘉敷島の学力はピンもいなければ、キリもいない、平均より若干上の子供たちが団子状に多いということです。なぜかというと、学習塾は村営の塾しかなく、そもそも少人数なので競争原理が働きません。だからずば抜けて賢い子がいない。一方で、少人数でのきめ細かい指導のおかげで、落ちこぼれもいません。

渡嘉敷島で小学生の子育ては?

親からすると、自然の中で遊べる環境があるので、小学生が子供らしい生活を送ることができます。学校も少人数のメリットを活かした教育をしてくれますし、人間的な総合力がつくと思います。学力も都会の塾漬けの子供たちには及びませんが、平均を保っているので問題ないでしょう。地域の見守る目もありますし、とても子育てしやすい環境にあると言えます。

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