島暮らしにクルマは必要?:渡嘉敷島編

島暮らしにクルマは必要?:渡嘉敷島編

こんにちは。渡嘉敷島在住のSC325です。

島暮らしにクルマは必要

島で暮らす人に渡嘉敷島での暮らしにクルマは必要か?と聞かれれば、答えは明らか「絶対に必要です」と答える人がほとんどだと思います。

実際に一家に一台以上はクルマがあり、子育て世代で共働きなら2台ある場合も普通です。

クルマが必需品になる理由は島の地形にあります。渡嘉敷島は南北10kmの縦長の島です。離島には珍しく山がちで、海岸線は切り立っている場所も多く周回道路は作れません。住民は「渡嘉敷」「とかしく」「阿波連」の三つの集落に暮らしていて、それぞれの集落を結ぶ道路は、山越えしなければならないのです。

生活に必須の機能としての港、役場、郵便局、ガソリンスタンドなどは渡嘉敷集落にありますので、その他の集落に住む人は渡嘉敷に行かなければならないことも多くなります。

また保育園、幼稚園、中学校も渡嘉敷にしかないため、スクールバスや親が送迎したりとここでもクルマが必要になるということです。

そんな島のクルマあるある

「離島でありながら(だからこそ)車社会」の渡嘉敷島暮らしならではの「クルマあるあるネタ」をいくつかご紹介します。

  1. クルマ=持ち主なので、対向車とすれ違う随分前からお互い誰かわかっている→すれ違うときにめっちゃ笑顔で挨拶。
  2. 集落内の道が細いので無傷の車はほとんどない。
  3. 最近は結構きれいな車も見るようになったが、ご想像通りサビサビの旧車もかなり走ってます。
  4. 交通事故がほとんどない。(スピードを出せる道がないことや、そもそも人口が少ないのも理由)
  5. クルマの置いてある場所によって持ち主の居所がバレバレ。「港に車あったけど那覇行ったのかー?」とか。プライバシーないです。
  6. 健康のため歩いていると車が止まって、「家かー?乗るかー?」と声をかけられる。

などなど他にもいろいろありますが、私が気に入ってるのは、島は人口700人程なのでほとんど顔見知りなので車ですれ違う時はお互い挨拶するのが当たり前。笑顔で手を振りあったり、サングラスで渋く決めた感じでさっと手をあげる人、丁寧にお辞儀する人など、お互いの関係性と人柄が出てとても楽しいです。

でもこれには副作用があって、那覇に買い出しに行ってレンタカーを運転している時、反射的に対向車(当然全く知らない人)に笑顔で手を振ってしまいます。すっごく恥ずかしい感じになります。でも手を振られた方も「誰だっけ〜???」となっているでしょうね。

車に乗らない楽しさ

最後に車に乗らない楽しさもご紹介します。自然たっぷりの渡嘉敷島、道沿いはいつも季節の花々が咲いています。ちょっと足を止めて、その花のディテールに見入ったり、花に集まる小さな虫たちの様子を楽しんだり、花の香りも感じることができます。そして耳に入ってくるのは、様々な鳥の声だったりします。

乗らない時は、不便だとか疲れるとか考えず、歩きならではの良さを楽しみたいですね。
「乗るかー?」の声に笑顔で答えながら。

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