渡嘉敷島の子育て事情 中学校編

渡嘉敷島の子育て事情 中学校編

こんにちは。渡嘉敷島在住のAkioです。今回は「渡嘉敷島の子育て事情:中学校編」と題して、島の中学生のようすをご紹介したいと思います。

小人数制の中学校

ここ数年の生徒数は、学年10名前後。全校生徒でも10数名~30名ほどの少人数です。その中の数名は都会からの山村留学生です。
これだけなので、全校生徒知った仲。体育や総合学習などは3学年合同ですし、部活もバドミントン部のみ。必然的にみんな仲良くなりますよね。先生方も気さくで、とてもアットホームな感じの学校です。

幼小中一貫学校12年!

渡嘉敷中学校は敷地内に小学校や幼稚園も併設されているので、小学生や、はたまた幼児との交流も盛んです。中学生はいつもニコニコして年下の子の相手をしてあげてます。(少なくとも私にはそう見えます)先日は、制服のにーにーが幼稚園生3人を乗せて芝生の上で、お馬の親子をしている姿を見かけました。なんて優しいのでしょうね!
また、島の子供たちは幼小中の12年間一緒に過ごします。(途中小学校は二つに分かれますが)保育所を入れると14年間!お互いを知り尽くしています。時には合わない子もいるとは思いますが、子供らの結束は固いです。

子どものリーダーは中学生

島には高校がないので、島では中学生が常に最年長ということになります。だから、運動会や学習発表会などイベントごとでは常にリーダー。下の子たちを引っ張り、みんなのお手本となります。地域から向けられる期待も大きいのです。

島の中学生ってどんな感じ?

内地や沖縄本島の中学生と比べると、島の子はみな素朴でいい子です。服装はTシャツ短パン、島ぞうり。グレている子や非行に走る子はまずいません。
休日は友達同士で海に行ったり、隣の集落に行ったりするのを見かけます。釣りに行く子もいれば、田園地帯をマラソンする子もいます。健全ですね。ただ、那覇が近いため、休日はお買い物に行ったり、遊びに行ったりすることも。都会の楽しみも味わっています。

学力は?

島の子の学力は全国平均以上であることが多いです。ただ、村営の学習塾が一つあるのみなので、競争力がなく、いつもテストの順位は決まっているといった感じです。だから、ガリ勉もそういない。また、優しい学校の先生方が丁寧に勉強を教えてくれるので落ちこぼれもいない。良くも悪くも平均の子が多いと感じます。

15の春

中学校卒業後の進路は、ほとんどの子が沖縄本島の高校に進学します。多くの子が離島の子が入れる寮、群星寮に入ってそこから各高校に通います。高校付属の寮に入る子もいます。また、アパートで独り暮らしをしたり、親戚のお家に居候したり、家族で本島に移住するケースもあります。いずれにせよ、中学校卒業とは、島を出るということで、人生の大きな節目となります。

渡嘉敷島の子育ては

子どもたちは高校からは島を出るわけですから、親は中学校で自立できるように子育てをしなくてはなりません。健康管理や家事の仕方、お金の使い方からネットの使い方、メンタルの強さまで!親にとっても総仕上げの時が中学生の時。子供たちは高校進学後、そのまま島に帰って来ない子がほとんどなので、親にとっては寂しくもある最後の子育て期間なのです。

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