こんにちは。
今回は伊江中学校で行われた「マネープラン講座」をご紹介します。
伊江島には高校がないので、進学のために15歳で島を離れる生徒がほとんどです。
そこで、この春伊江島を旅立つ中学校3年生に向けて、経済的な自立に向けた意識を育て、お金の大切さや両親への感謝の気持ちを育むためにこの講座が行われています。
伊江中学校の卒業生の金城さんが講師となり「新生活を前に知ってほしいお金の大切さ」と題して、講話をして下さいました。
高校から20年間家計簿をつけた講師の金城さん
講師を務めた金城さんは、高校生の頃から20年間家計簿をつけ続け、35歳で夢のマイホームを建てたそうです!
また、娘さんが超低体重児で生まれた時、多額の医療費の出費がありましたが、日ごろの節約術が功を奏して、預金で支払う事が出来たそうです。
生徒と同じ伊江中学校の卒業生である金城さんの実体験を交えたエピソードは、子ども達の心に響いていた様子でした。
自分が伊江島を離れ高校に進学した時は、学業や部活動以外に食事、洗濯、掃除などを一人でこなす事が本当に大変でした。
そんな中、高校1年生の家庭科の授業で「家計簿のつけ方」を学んで、実際に家計簿をつけ始めたところ自分の人生が大きく変わりました。
そのお陰でお金の大切さがわかり、親からの仕送りをより有難く思うようになりました。
高校時代の家庭科の先生が、金城さんの人生に大きな影響を与えたのですね!
家庭科の先生の指導に応えた金城さんも凄いです。
金城さんが伝授する節約術とは?
講話の中では金城さんが高校時代に身に付けた節約術を具体的に教えてくれました。
夕飯の買い物などは割引の時間をねらい、ポークや卵など安く売っているお店で大量購入する。
余計なものは買わず今必要なものだけを買う。
楽しいエピソードを交えながら話してくれたので生徒も興味津々な様でした。
講話を聞いて生徒からは
今、ちゃんと生活が出来ているのは両親や周りの人の支えがあるからです。
高校では、今よりもお金がかかるので部活動の道具等も大切に使うなど無駄な出費をなくし、有効なお金の使い方をしたいと思います。
また、生活面では、自分の事は自分で管理出来るよう生活習慣もきちんとしたい。
将来、何が起こるかわからないので、貯金は大切だと分かりました。
との感想が聞かれました。
金城さんは、最後に
生活していく中ですべてにお金が必要です。有効なお金の使い方をして下さい。
と話しました。
いかがでしたか?
15歳で島を離れる子供たちですが、いつか島を建てる人になって帰ってきてほしいとの想いで、「15の島建ち」という漢字を当てはめているそうです。
この想いはきっと子供たちに届くと思いました。