「しまふとぅばの日」と伊江島でのイベント「語てぃ遊ばな」

こんにちは。
今回は、「しまくとぅばの日」と伊江島でのイベント「語てぃ 遊ばな」についてご紹介します。

1.「島言葉の日」とは?

9月18日は「島言葉(しまくとぅば)」の日です。

島言葉(しまくとぅば)とは、沖縄県の島々で伝えられた方言です。

「各地域の島口(しまぐち)を次世代へ継承していこう」などの趣旨で沖縄県が2006年に条例によって定めました。

沖縄県では、戦後「標準語励行運動」が実施され、伝統的な島言葉(しまくとぅば)の衰退が進み、日常の会話は、ほとんどの世代で標準語となり、島言葉で会話が出来る世代は、高齢層のみとなってしまいました。

そんな状況を危惧し、沖縄の大切な文化である島言葉(しまくとぅば)を後世に残そうという機運が高まり、918のごろ合わせで「くとぅば」と発音できるので、9月18日は「島言葉(しまくとぅば)の日」となったのです。

その日は、それぞれの地域で特色ある取り組みが行われます。

2.伊江村での「しまふとぅばの日 語てぃ遊ばな」

伊江村では、村教育委員会主催、村文化協会共催による「しまふとぅばの日 語てぃ 遊ばな」と題して動画配信がありました。

島袋村長の「しまふとぅば」での挨拶から始まり、チョンダラーに扮した青年会の演技、子どもたちの可愛らしい元気いっぱいの歌、中学生の素晴らしい演劇や.島ふとぅば語り部の会による民話の語りなどすべて「しまふとぅば」で語られています。

まったく島言葉に馴染みのない方が聞くとチンプンカンプンだと思います。

そこは、想像力を働かせたり、イントネーションを楽しんだり、少しでも親しみが持てたらいいなと思います。

この動画は、YouTubeチャンネル「伊江島タッちゅん」で配信されていますので、ぜひご覧ください。

ちなみに本島で、「く」と発音するところを伊江島では「ふ」と発音します。

よって「しまくとぅば」も「しまふとぅば」となります。

当初は、改善センターホールにて観客を入れて、各演技を見てもらう予定だったのですが、コロナ感染拡大予防のため動画配信に変更となりました。

村青年会や子ども会、中学生、保育所の子どもたちや幼稚園の園児らが出演しました。

村教育委員会担当者は

県内外に住んでいるイージマンチュ(伊江村出身者)や多くの人に動画を見て楽しんでもらいたい。撮影にも快く応じていただいた職場や団体の方々に感謝します。

と話しました。

日常会話として島口を使う事はなかなか難しいのですが、保育所や学校の教育現場で島口に触れる機会がある事は島の言葉に親しみ継承していく上でとても大切な事だと思いました。

子供たちの奮闘ぶりをYouTubeチャンネル「伊江島タッちゅん」でぜひご覧下さい。

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