伊江島の伝説シリーズ「伊江島ハンドゥ小物語」

伊江島の伝説シリーズ「伊江島ハンドゥ小物語」

こんにちは、伊江島のみっちゃんです!

伊江島のやや中央に位置する島村屋観光公園は、沖縄芝居の3大悲劇の一つである「伊江島ハンドゥ小物語」の生まれたところです。

どんな物語かご存じですか?
少しだけご紹介させていただきます!

1.「伊江島ハンドゥ小物語」とは

この物語は1812年頃の話だと言われて、伊江島の男性と辺士名の女性の悲しい恋物語です。

伊江島の島村屋の息子カナーヒーは、首里の王様のお供で江戸登りに行くことになり、江戸は寒いので暖かな綿を買うために国頭へ出かけます。
しかし、船が遭難し、辺士名の女性ハンドゥ小に助けられ、二人は恋に落ちました。

伊江島では、カナーヒーが行方不明になり、大騒ぎとなりました。
後に辺士名にいることを突き止められ、叔父によって島に連れ戻されます。

辺士名にひとり残されたハンドゥ小は、悲嘆にくれますが、ついに伊江島に渡る決心をします。
島に渡って来たハンドゥ小は、船頭主の手助けでカナーヒーに会う事が出来ました。

しかし、カナーヒーは妻子ある身。
ハンドゥ小の思いとは裏腹に二人の愛が実る事はありませんでした。

思いつめたハンドゥ小は、自分の黒髪を首に巻きつけ最期を遂げます。
その後、亡霊となって怨念をはらすというのが物語のあらすじです。

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2.物語の背景

この物語の作者は真境名由康といわれ、国の重要無形文化財「組踊」の技能保持者に認定された人です。

大正5年、伊江島郷土史研究家から取材した話が「伊江島ローマンス」として、沖縄朝日新聞に紹介されたため、真境名由康は、その記事を見て辺士名や伊江島で現地調査をして、歌劇「国頭哀歌」を創作しました。

作品が上演されてから「辺士名ハンドー小・伊江島ローマンス」「辺士名ハンドー小」など呼び名が変わっていき、現在は「伊江島ハンドー小」の名称で親しまれています。

史実に基づいている場面もありますが、物語のクライマックスであるハンドゥ小が幽霊になって怨念をはらす場面は作者の脚色によるものであるといわれています。

芝居が上演された当時は「伊江島の男性は薄情だから、嫁にやらない。」という風評があった様です。

3.物語に所縁ある観光名所「島村屋観光公園」

そんな「伊江島ハンドゥ小物語」に所縁ある場所がなんと今は観光地になっています!

その場所は「島村屋観光公園」。
カナーヒーの生誕の地につくられた場所です。

この「島村屋観光公園」の中には、ハンドゥ小の銅像が立っていたり、カナーヒーの住居跡を見学することができます。

そのほかにも沖縄にしか生息しないハブを見学できたり、民俗資料館も設置され、写真や民具等を通じて島の歴史や生活や文化を知ることができます。

伊江島にいらっしゃる際には、ぜひ遊びに来てください。

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■営業時間
午前9時~午後5時 年中無休

■入場料金
大人 400円、中人 300円、小人 200円

■お問合せ先
0980-49-2422

■住所
〒905-0505
沖縄県国頭郡伊江村字西江上17番地

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