知る人ぞ知る沖縄暮らしの歴史|建築された「珊瑚の石壁」の正体とは?

知る人ぞ知る沖縄暮らしの歴史|建築された「珊瑚の石壁」の正体とは?

こんにちは。伊江島からにしまーいです🙋‍♀️

今回はご近所で見つけた珍しい石壁についてご紹介します✏︎

近所で見つけた「○○の石壁」

近所の庭先で見かけたこちらの石壁…

ここに建物があった痕跡が見られます。

その家のお母さんに聞いてみたところ、

昔、豚を飼っていて、これはその時使っていた「ッワープル」、いーじまぐち伊江島語「豚小屋」の跡で、珊瑚でできてるんだよ〜

と教えてくれました!

豚のエサを入れていたお皿もまだありました。

当時のお話を聞いて「命」について考えるきっかけに

当時、小学生だったお母さん。(現在72歳)

学校に行く前に、豚に餌をやるのが毎朝の仕事だったそうです。

昔は各家庭で毎年1匹育てて、年末の30日か31日につぶし、お肉は暑い季節も腐らない様に濃い目の塩漬けにして保存。

(沖縄では家畜などを食用にすることを「つぶす」というそうです!)

脂も全て使って、一家の一年分の大切なタンパク源だったとの事。

目の前で一年間飼っていた豚がつぶされるのを見ても

(可哀想なんて)なーんとも思わなかったよ。とにかく貧しかったから。

ただ、命をいただきます。ウートート🙏✨

と言って食べていたそうです。

 

話を聞いて、尊い命の連鎖がごく当たり前の自然な形で存在していた時代の情景が目に浮かびました。

ほんの60年前の話と感じるか、60年も前の話と感じるかは、きっと人それぞれですね。

珊瑚の石壁の小屋(今となっては貴重⁈)は、住み心地が良かったに違いありません🐖🛖✨

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