北大東島のかぼちゃ

はいたい!カーリーです!

令和3年度も残り数日で終わりますが、いかがお過ごしでしょうか?

北大東島は、別れの季節が過ぎてまた新しい出会いがたくさんありそうな予感です。
島には高校がないので、中学3年生は卒業すると親元を離れ島を旅立ちそれぞれの進路に進みます。
在校生、保護者、先生方、たくさんの人が空港で見送りしている姿が見られました。
今回は取材できなかったので、ぜひいつか取材して島のリアルを伝えたいと思います。
ちなみに、お隣の南大東島が舞台の、「旅立ちの島唄〜十五の春〜」という映画があるので、ぜひ1度観てください。タオル必須です!

また前置きが長くなってしまいましたが、
今回は、島の輪作作物の1つ、かぼちゃのお話です!

北大東島のかぼちゃ

突然ですが、問題です!
この写真はなんでしょう?

A:ゴーヤーチップス
B:かぼちゃのヘタ
C:ミニパインチップス

正解は〜〜〜

Bのかぼちゃのヘタでした〜!!!

私のインスタグラムでこのようなクイズをしたところ、正解者は39名いましたが、ゴーヤーチップスと答えた人も30名、ミニパインチップスと答えた方は18名いて、結構ハズレた人もいて面白かったです。
今回、かぼちゃのヘタ取りのお手伝いをして初めて見たものだったので私も最初は見た目がチップスみたいだなと思いました。触った感じはプニョプニョしていて全然チップス感はなかったです。(笑)

かぼちゃのヘタ取り作業

大量のかぼちゃのヘタを、スプーンとペンチと歯ブラシを使って切ったり、土埃を取ったりして綺麗にしていきます。


ほんとに大量です。この量を3回ぐらい収穫するんだとか。。
家族総出でやるので、収穫時期の2、3月はあちらこちらでかぼちゃの進捗状況などが聞こえてきます。

研磨作業


この、ちくし号という研磨機で表面を磨いて艶を出します。

そしてこうやって綺麗に並べて出荷されます!
東京の大田市場に出荷されるそうなので沖縄では出回らないのですが、いつかチャンスがあればご賞味ください!

北大東島かぼちゃの秘密

北大東島の主幹産業はサトウキビですが、サトウキビだけを栽培していると連作障害(同じ作物を栽培し続けることで土壌のバランスが崩れ、作物が病気になってしまうこと)が発生してしまうので、その対策として1991年からジャガイモの輪作が推奨されるようになり、かぼちゃは2004年から栽培がスタートしました。
島ではえびすかぼちゃが主な品種で、果肉が厚く、ややねっとりとした食感が特徴です。
11月ごろに植えつけると20日ほどである程度のサイズの実になり、その後30から40日でジワジワと熟して2月頃に出荷できるようになります。
しっかり完熟させるために、大きな葉をたくさんつけるように育てないといけないので、こまめに風向きを見てツルを誘引するための棒の位置を調整したり、横芽を取ったりときめ細やかな管理がなされているのです。

農家さんのお手伝いをして、収穫までの話を聞いて、北大東島のかぼちゃがこんなに美味しい理由が分かりました。
かぼちゃに限らず、どんな野菜もお肉も魚も食事として出されるところに辿り着くまでの過程を知るために、皆さんにも野菜を食べるだけではなくて、ぜひ収穫体験もしてほしいなと思いました!

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