こんにちは。
今回は、伊江島の島民の台風対策と台風が過ぎた後の動きをご紹介します。
1.台風前のようす
まず、朝の6時30分に公営企業課からの防災無線が流れます。
内容は以下のようなものです。
本日のフェリー運航についてお知らせします。
本日は台風〇号の影響による海上しけの為 全便欠航となります。あるいは、波が高いため○便 〇便は欠航となります。
船が出ないと本島からの物資も届きません。
通常船は、港にこのように停泊しています。
台風時は伊江島のフェリーは、本島の羽地内海の運転港へ避難させることになっています。
船が欠航して困るのは出産をまじかに控えた妊婦さんです。
熱帯低気圧や台風の発生で船が欠航になりそうだとわかると、早々と本島に出ます。
しばらくは知人や親せきの家やホテルで宿泊し出産に備えます。
そんな時には離島は不便だなと感じます。
でも伊江島は、川がないので河水の氾濫はありません。
フェリー欠航の情報を聞くと村民は食料や電池などの買い出しに行きます。
停電に備え、大切な情報源であるラジオや懐中電灯の電池、ろうそくなどを買います。
また、小さいお子さんがいる家庭ではミルクやパンパースなども準備します。
そのため、店舗からはラーメン、卵、乳製品、野菜などの食料品などが少なくなります。
とりあえず、生活必需品は早めに購入した方がいいでしょう。
また、花鉢や風で飛ばされそうなものは、固定したり、風が当たらないところに移動します。
農家は畑の見回りをし、ビニールハウスの点検などをして農作物に被害がないよう対策をします。
漁業関係者は船を陸にあげます。
2.台風通過中のようす
台風の強風域に入ると風雨が強くなります。
ゴーゴーという風の音、木の枝がゆれる音、ヒューヒューと電線が唸る音に恐怖を感じます。
私の家のガジュマルの樹も、いつもは穏やかですが台風の時はその枝を揺らし怒り狂っているようです。
電線等が切れると停電します。
ラジオで台風情報を聞き、夜になるとろうそくや懐中電灯で灯りを灯します。
3. 台風一過のようす
台風の後は、屋敷周りの掃除が大変です。
私の家の周りの木々の折れた枝や葉が道の端に積もっています。
それを車につんでゴミ処理場へ運びます。
ゴミ処理場は木の枝などを積んだトラックが次々にやってきます。
それが一段落したら 屋敷内の掃除です。海からの潮風で汚れたガラス窓や家の壁を水で流します。
動かした鉢などをもとに戻します。
農家の方は、畑を回り、漁師の方たちは船の様子を確認します。
台風の後片付けが終わると、台風が無事に通過したことに胸をなでおろします。
台風は、深海にある栄養たっぷりの水を表層に汲み上げる役割をしているそうです。
台風が来ないと海水が攪拌されず魚のえさとなるプランクトンが生きていけなくなります。
台風は、魚のえさを運んでくれる大切な自然の営みで、その魚を食べている私たちにとってもありがたい自然からの贈り物なのですね。
沖縄は、以前は「台風銀座」と呼ばれ年に何回も大きな台風が来ました。
今は台風の進路が少しそれているような気がします。
それでも「備えあれば患いなし」です。
何事も対策はしっかりと行いましょう。
沖縄の移住を希望されている方、参考にしてください。