伊江島の「団結道場」で小学生が平和学習を実施しました!

伊江島の「団結道場」で小学生が平和学習を実施しました!

こんにちは。
今回は、島の子供たちの「平和学習」についてご紹介します。

1. 「団結道場」とは?

「団結道場」は、伊江島の北西の集落(真謝)にある建物です。

この集落は、戦後しばらくの間ほとんどが米軍基地の中にあました。現在はその一部がまだ基地の中にあります。

米統治下の伊江島では、戦後、阿波根昌鴻さんやその関係者が、米軍基地に対して土地の返還を求める土地闘争に取り組んでいました。

団結道場は、土地接収や米軍演習に抵抗し、また、土地の返還を求める闘いの後継者育成の場として、1970年に建設されました。

 

 

2. 2021年に行われた平和学習

伊江小学校では、1年生から6年生まで平和について考える平和学習を実施しています。

6年生は、伊江島の戦いの悲惨さを受け止め平和を願う気持ちを高めることをねらいとして30時間学習します。

今回は団結道場について学びました。講師は、内間常喜教育長が行いました。

6年生は、団結道場に行き、この道場が何時、誰が、何のために建てたのか等の説明を受けました。

 

その後、学校に戻りその時代背景を学びました。

『伊江島土地を守る会』を結成し、米民政府への陳情や乞食行進を行うなどの闘争の中心となった阿波根昌鴻さんの活動や、時代背景を写真やパネルを見ながら学習しました。

3.授業を受けてのワンシーン

生徒たちは、

「阿波根昌鴻さんが反対していなければ今の伊江島はどうなっていたかと思うと怖い。」
「もし阿波根昌鴻さんが行動していなければ今の伊江島はないと思うので感謝です。」

と感想を述べました。

6年生担任は

これまで平和学習で地域の方々の話しを聞いたりして誰もが戦争は怖い、戦争は2度と起こしてはならないと認識している。

しかし 誰がなぜ、何のために起こしたのかは知らなかった。

6年生では歴史の学習をするので、その中で学習し平和の尊さを学び取らせたいです。

と話しました。

内間教育長は

歴史も世界もつながっている。

戦争は突然、起きるのではなく一つひとつの出来事が関係していることを知ってほしかった。

歴史書や新聞等を読み、周りに興味・関心を持ち学んでほしいですね。

と授業への想いを話しました。

6年生は、学習のまとめとして地域の偉人や平和をテーマにした劇を作り学習発表会で発表する予定です。

 

いかがでしたか?

伊江島は、第二次世界大戦において地上戦が激しく展開された島だといわれています。

島には「団結道場」の他に多くの戦争遺跡が残されています。

訪れる際には、ぜひ伊江島の地図を片手に島内の遺跡にも足を運んでみて下さい。

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