こんにちは。
今回は、文化活動の拠点、伊江村農村環境改善センターをご紹介します!
伊江村農村環境改善センターとは、講演会、諸サークル活動、発表会などが開催され、村の人が一同に集う場所です。
どんな所なのか詳しく見ていきましょう。
1.改善センターになる以前は?
改善センターの辺りは、かつては「ウシャパドゥ毛(モー)」と呼ばれ、ノロ殿内(シャーマンの家)がありました。
ノロ殿内の前の広場を「ウシャパドゥ毛」と言い、島内では一番広い毛(広場)でした。
折目で祈りをする日には、城山から神木を持ってきて祭りをしたそうです。
また、明治時代の終わりまで「綱超ーしぇ(すぃなくゎーしぇ)」という村の裁判が行われていました。
「綱超ーしぇ」とは、綱の両端を村人が持っていて、怪しいと思われる人が通るときは綱が上げられその人は通れなかったそうです。
その近くには番所(役場)があって、村人を集め、王府からの命令などを伝えました。
「雨乞い相撲」というお祭りもあり、ここは祭政一致の場所でした。
しかし、時代の変化とともに、村という共同体の必要性が低くなり、現代の情報化社会になると、祭祀の存在する場所や神人の跡継ぎもいなくなり、お祭りが行われなくなりました。
2.現在行われている活動は?
改善センターでは、太極拳やフォークダンス、物つくりサークルなどの活動が盛んです。
島で暮らしている老若男女の文化の活動拠点になっており、皆さん楽しんでいます。
その中でも、伊江村書道クラブでは、村内の小学生から中学生が入会し、毎週火曜日に月課題や各種コンクールにむけて練習に取り組んでいます。
毎年、12月に行われる書き納め大会では、成田山全国競書大会に向けた課題や龍賓書道会の月の課題に取り組みます。
書き上げた作品は、みんなに披露します。
3.「チューパンジャ祭り」とは?
改善センターでは、年に一回行われる祭りがあります。
それは、「チューパンジャ祭り」です。
「チューパンジャ」とは、島の方言で「元気・働き者」の意味です。
以前は「産業まつり」のみだったのが「ハイビスカスまつり」「生涯学習まつり」が合同で開催されるようになりました。
「産業まつり」では、その年に一番活躍した優秀な農家の皆さんが表彰されます。
ハイビスカス園では、約1,000品種の多種多様なハイビスカスが鑑賞でき、接木教室や押し花教室、ハイビスカスの繊維で作る織物体験教室など行われます!
サークルの発表や多彩なステージイベントや、「野菜の詰め放題」、村内外から出店している味自慢の屋台、様々な手作り体験や、作品展示会、フリーマーケット、お楽しみ抽選会など、家族みんなで楽しめるイベントです。
2019年、2020年は、新型コロナの影響で祭りは行われず表彰式のみとなりましたが、今年は行われるといいですね。
以上、改善センターの今昔、いかがでしたか?
ここで行われている様々な活動は、島人の生きがい作りにもなっています。