こんにちは。
今回は、伊江島の観光名所「ニャティヤ洞」をご紹介します。
信仰の聖地で島を代表する拝所(うがんじゅ)にもなっています。
さあ、神秘に満ちた「ニャティヤ洞」を案内します!
1.「ニャティヤ洞」名前の由来とその歴史
島の言葉で「ニャ」は貝の事で、「ティヤ」は墓の事をいいます。
古代人が貝を捨てた場所、いわゆる貝塚の事で、漂流した古代人が仮の住まいとして住んでいたと言われています。
時がたち漂流した古代人は、自分の島に帰る事を諦め、島の住民として永住したと考えられています。
島の南西側にある琉球石灰岩が浸食された巨大な洞(ガマ)自然の洞窟で、「子宝の神様」が祀られている事で有名です。
また洞窟内は広く戦時中は大勢の住民が命をしのいだ場所でもあり、島人は千人洞(せんにんがま)とも呼んでいます。
地理的には「照太寺」の南に位置していることから、その関連を説いている学者もいます。
2.早速、中に入りましょう
中に入ると子授けの神と崇められる「力石(ビジル石)」があります。
ビジル石は、子宝に恵まれない女性が持ち上げると願いがかなうと言われ、お腹に赤ちゃんがいる人がこの石を持ち上げて重いと感じたら男の子、軽いと感じたら女の子が授かるという言い伝えがあります。
その他、五臓六腑を司る「亥之方男神」と「戌之方女神」の男女神が祀られています。
ガマの入り口には、拝所があります。
ノロと呼ばれる神人(かみんちゅ)が、ニライカナイから来る神様のお迎えする儀式も行ったそうです。
ノロとは、「琉球神道」における女性の祭司で、古琉球の信仰を元に「祭政一致」による宗教支配の手段として、各地に配置され祭祀を司りました。
琉球の神々と交信することのできる存在で、祭祀の間はその身に神を憑依し、神そのものになるとされています。
洞窟の奥には、海に開けた大きな穴があり、角度や光の加減によってはハートの形に見えたり、超音波で捉えた胎児にも見えたり、シーサーに見えるなど様々です。
どちらにしても御利益がありそうです。
3.大きな穴から海に出ると
この大きな穴から外に出ることも出来ます。
満潮時は出ることは出来ませんが、干潮になると潮がひき、窪んだ所に潮だまりが出来ます。
その潮だまりを沖縄の方言で「イノー」といます。
イノーには、ヤドカリやカニ、ヒトデやウニ、色とりどりの熱帯魚や小さな魚などが泳いでいます。じっと見ているだけで癒されます。
でも、海には触ったりすると痛い目に合う「危険生物」も潜んでいて、刺されたり噛まれたりすると種類によっては死に至る場合もあります。
くれぐれも、知らない生き物には手を触れないで見るだけにし、磯遊びを満喫しましょう。
以上、「ニャティヤ洞」についてでした。
「ニャティヤ洞」は「城山」と並ぶほどパワースポットとしても有名です。
是非寄ってみて下さい。