みなさんこんにちは。粟国島在住のmiyabeeです。
今回は”フェリードック”についてお話しします。
フェリードックってなぁに?
「フェリードック」聞きなれない言葉かもしれませんが、実は離島民の中ではかなりメジャーな言葉(のはず)です。
日本語で分かりやすくすると「船の定期検査」となります。毎日たくさんの荷物や人、車を載せるフェリーは年に一度検査場に行って不具合がないかどうかのチェックや修理、また船底などについた汚れをきれいに落とすなどの作業をしてもらうよう義務付けられています。車の車検と同じですね。
ただ、大型船のチェックが出来る検査場は沖縄にはないので、遠く本州の検査場まで行かなければなりません。そのため、フェリードックは最低2週間ほどの期間がもうけられています。
台風と重なった!
今回、ニューフェリーあぐにのドック期間は9/1~9/16の予定でした。しかし、台風接近のせいで8/30からフェリーは欠航。ドック入りが前倒しになり結果、代船予定日の9/5までフェリーが来ない状況となりました。
ここで遠い思い出をひとつ。
私は粟国に来て10年以上になりますが、粟国島移住日がドックあけに重なっていました。しかし、ドックあけが台風と重なってしまい移住日は数日延期に。やっと乗れたフェリーは人も荷物もごったがえし座る席もほとんどないほど。それだけでなく、台風の余波で時化が少し残っていて揺れまくりの地獄の2時間を過ごしました。(船から降りてもずっと自分だけ揺れていました)それ以来、ほとんど船には酔わない体を手に入れました笑
船が来ない間の買い物事情
さて話は戻りましてこんなに長く船が来ないとなると気になるのはお買い物。
「2週間も船が来なかったら買い物とか病院とかどうするの!?」と、思った方もいますよね?
実は、このフェリードック期間中は、他の島に行くフェリーが数日のみ粟国に来てくれます。※ドック期間は近隣離島で期間が被らないようになっていて、お互いに助け合って運航しています。(他離島のフェリーが来てくれることを代船や傭船と呼んでいます)
この代船がネット注文した荷物、知人友人からの小包やお店の商品などたくさんの荷物を積んできてくれます。
代船は週に2回ほどなので、お店はそれに合わせて商品を発注し、島の人たちは代船日にまとめ買いをします。なので、商品が店内に並ぶ午後はお店がとても混み合い、夕方までにはある程度の品物が売れてしまうこともあります。なので、我が家ではドック前に本島に買い出しに行き、野菜や肉をたくさん買って小分けにして冷凍保存しています。島では冷蔵庫と別で大きな冷凍庫を設置している家庭も多いんですよ!
また、ドックの予定は事前にお知らせされるので本島への通院はそれぞれみなさん調整されているようです。島には歯科と診療所があるので緊急時はそちらに行く事になります。
そんなこんなで、不便なこともあるフェリードックですが、毎日の安全運航には大切なこと。リフレッシュしてきれいな姿で戻ってくるのを楽しみにしています。
この記事が出る頃にはドックも終わっているはず。ピカピカのニューフェリーあぐにでぜひご来島を!