伊江島の「折目」と、梅雨明けとともにやってきた夏の風景

伊江島の「折目」と、梅雨明けとともにやってきた夏の風景

こんにちは。

伊江島では、1週間ほど前にやっと梅雨が明けました。

今回は、沖縄に古くから伝わる「折目(ウィミ)」という祭事と梅雨明けの伊江島の風景をご紹介します。

「折目」とは?

沖縄には「折目」という行事があります。

季節の節目で、豊年祭等の季節の行事を行う日です。

旧暦で行われ、2月と5月は「ムンジレウィミ」といわれ、「ムンジレ」とは掃除の事をだそうです。

この日は、午前中で屋敷内外の掃除を済ませ、午後は農作業の仕事を休みます。

伊江島には、このように詳しく書かれた資料もあります。

「折目」は年に5回程ありますが、2月は「ニングヮツィウィミ」、5月は「グングヮツィウィミ」といいます。

他には6月にノロだけで行う「ウチマツィウィミ」、7月には大折目「ウプウィミ」があり、昔はノロがツァートゥ(富里)に集まりお祈りをしてから、裸馬に乗って城山の中腹まで登っていったそうです。

ツァートゥ(富里)とは、天上の神の在所で古代部落の発祥の地とされており、現在は拝所となっています。

「折目」の日は、草や葉っぱなど青いものはとっていけないといわれ、子どもの頃、ふとした拍子に木の葉っぱをちぎり「ワラビヌ ムヌー シャビラン」と両手を合わせてお祈りした事を思い出します。

それは「子どもだから何も知りません。」という意味で「今日が折目とは知らず、青いものをとってしまいました。許してください。」と神に許しを請いたのです。

その様な祭事は、祝女(ノロ)とよばれている神人(カミンチュ)が決めていたそうです。

梅雨明けの伊江島の情景

梅雨も明け、「グングヮツィウィミ」も終わりました。

いよいよ本格的な夏がやってきます。

沖縄の夏は、朝から日差しが眩しいです。

朝の8時ですが、建物の影がくっきり。

夏の風物詩、入道雲も顔を出しました。今日も暑い一日になりそうです!

家の庭の草をひきながら思いました。

この時期は雑草も伸び、ハブもそろそろ活動を始める時期です。

雑草が生い茂っている箇所に身を隠しているかもしれないので、折目という祭事を作り家の周りをきれいにしハブや害虫が来ないように対策をしたのでしょう。

また、なかなか休むことが出来ない農家の方々の、大切な休息日となっていたはずですね。

先人たちは、自然を敬い自然と共に暮らしがあったことを改めて感じます。

 

いかがでしたか?

梅雨明けの伊江島はお勧めスポットがいくつかあります。

以前、ブログでもご紹介した「湧出」や「GIビーチ」も、昼の海は海の色がより濃くなりとても綺麗です。

でも、海辺でゆったりまったり過ごすには、日中は日差しが強いので、私的には日差しが和らぐ夕方の海がお勧めです。

 

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