こんにちは。
今年は、沖縄が日本に復帰してから50周年。
伊江島では、それを記念して「沖縄県 日本復帰50周年 伊江島写真展 ~懐かしのあの日あの頃~」と題した写真展が伊江村農村環境改善センターにて、5月13日から29日まで開催されました。
今回はその様子をご紹介します。
写真展でよみがえる50年間の軌跡
会場には、1960年代から80年代前半に撮影された、島の風景や出来事などの写真およそ200枚展示されました。
写真は、村の所有のものや沖縄県公文書館所蔵、那覇市歴史博物館などから取り寄せたそうです。
写真の中には、馬場通りや、改善センター駐車場がウシャパドゥ池だった頃の風景や、現在は開催されていない「商工会まつり」や「伊江島祭り」の様子が写し出されていました。
50年の歳月を感させ、写真展のタイトルにある「懐かしのあの日あの頃」の思い出がよみがえる写真ばかりでした。
写真展に訪れた80代の男性は
沖縄には基地問題等課題も残っているが、50年前と比べると、暮らしはとても良くなった。
特に、水問題。あの頃は水が少なく、雨が降ったら 木の幹から雨水を採る工夫をしたり、洗面器いっぱいで頭の先から足の先まで洗った。
今は蛇口をひねれば水が出てくる。便利な世の中になりました。
と、水の確保に大変苦労した想いでを語ってくれました。
西小学校6年生が写真展を見て学んだこと
13日には、西小学校6年生が見学に訪れていました。
内間常喜教育長は、伊江島出身の古堅宗憲さんと、伊江島の人たちを応援してくれた黒田操子さんが展示されてるコーナーで、二人の功績などを説明し
古堅宗憲さんは復帰以前に東京を中心に復帰運動に関わり、「復帰男」と呼ばれました。
また、黒田操子さんは土地闘争が起こった1950年代に県外から手紙や本を贈り島の人々を励まし勇気づけ「沖縄の太陽」と呼ばれました。
二人の生き方から何かを学び取って下さい。
と話しました。
6年生は、復帰に関わった2人の功績を学び、11月の下旬に予定されている学習発表会で発表する予定だそうです。
写真展を見た6年生は
50年で暮らしとか景色とかすごく変わっている。
戦後も大変だったことが分かった。
と感想を聞かせてくれました。
また、伊江村図書室にある復帰関連図書も展示されていました。
伊江村教育委員会の文化財担当者は
写真の中の懐かしい風景や人に出会ってほしい。そして新しい歴史の流れを感じてほしい。
と意義を語りました。
歴史を振り返る事は、過去の出来事を理解し、これから先の未来を想像する事が出来る事だと思います。
みんなで知恵を出し合い、未来永劫平和な世界になるようにしたいですね。