こんにちは。
今回は、来年2月に開催予定の「復帰50年伊江島の写真展」にむけて、伊江島で実施された取り組みについて、ご紹介します。
「復帰50年伊江島の写真展」とは
沖縄がアメリカの統治下から日本に返還されてから2022年で50年を迎えます。
そこで2022年2月10~20日までの10日間に渡り、「復帰50年伊江島の写真展」が開催される予定になっています。
写真展は、伊江島写真展実行委員会(代表 比嘉豊光)により企画されており、わびあいの里「ヌチドゥタカラの家 反戦平和資料館」に保存されている阿波根昌鴻さんが撮影した写真が展示される予定です。
阿波根昌鴻さんは、戦後のアメリカ統治下の沖縄において、強制的に土地を奪われた沖縄の人々を救うために「土地を守る会」や「反戦平和運動」を沖縄全土で展開する活動家として有名で、『沖縄のガンジー』として知られています。
2021年度の伊江小学校学習発表会では、6年生が阿波根さんの活動の様子や戦後の伊江島の様子を「花は土に咲く」と題した劇で表現しており、その様子もこちらの記事でご紹介しているのでよろしければご覧ください。
阿波根さんが撮影した写真のネガの総数は2600コマにもおよび、写真展ではそのうちの300点を展示するそうです。
写真に写っている人はだれ?被写体の確認作業の様子
12月8・9日に伊江島写真展実行委員会の方々が来島し、阿波根さんが撮影した写真に写っている被写体の方々を特定する作業を行いました。
確認した写真は、1955年以降、60年代の後半にかけて撮影されたもの。
会場には当時の様子を知る人たちが集まり、スクリーンに映し出された写真の確認を行いました。
真謝区に住む山城さんは
家で食事をしている時、アメリカの兵隊が来て「ここを出ていきなさい」といわれた。
まだ建てたばかりの新しい家で出ていくわけにはいかないと、家の中でじっとしていたら火をつけられた。
仕方なく家から出て行った。
と、写真に写された当時の様子を語りました。
いかがでしたか?
伊江小学校学習発表会で公演された6年生の劇「花は土に咲く」で、子供たちが演じていたセリフと同じエピソードをご本人から伺ってびっくりしました。
改めて作り話ではなく実際に起きていたことだったんだと再確認する、よい機会となりました。
2月の写真展が開催された暁には、多くの伊江村民や観光客のみなさんにも見て感じていただけたらと思います。