こんにちわ。
今回は伊江島の戦争を語る「芳魂之塔」と「郷土資料館」についてご紹介します。
1.激戦地となった伊江島
伊江島には、戦時中「東洋一の規模の飛行場」と言われた伊江島飛行場がありました。
そこには、守備隊も配置されており日本軍の重要な軍事拠点となっていました。
その飛行場を占領し本土攻略の足掛かりとしたい米軍と、それを阻止したい日本軍との間で、激しい戦闘が繰り広げられました。
1945年4月16日~21日の6日間で、犠牲となった守備軍将兵約2,000人と住民約1500人、合計3,500人余りの命が無残に戦火に倒れたのです。
その御霊が「芳魂之塔」に合祀されていて、伊江島での戦争が終わったとされている4月21日には、ここで「平和祈願祭」が行われます。
激しかった戦闘の様子は、「タッちゅん」のYouTubeでも見る事が出来ます。
また、日本軍や住民の他に米軍やアメリカのジャーナリスト「アーニーパイル」も犠牲になりました。
2.伊江小学校での平和学習教育
伊江小学校では、伊江島の戦いの悲惨さを知り平和を願う気持ちを育てる事をねらいとした平和学習が実施されています。
1年生から6年生まで学年に応じてカリキュラムを設定し、以下のような島内の戦跡を巡ったり、戦争体験者の話を聞いたりしています。
- 芳魂之塔
- 公益質屋跡
- ニーバンガジュマル
- 城山周辺の戦跡巡り
- アーニーパイルの碑
- LCT爆発事故
- 団結道場
- 現在の米軍基地
- 芳魂之塔
- ユナパチク壕跡
- ぬちどぅ宝の家
6月23日は、沖縄県では「慰霊の日」とされていて学校や公共施設がお休みになります。
この日は、沖縄での組織的な戦闘が終わった日とされていて、戦争で亡くなった方の御霊を慰め恒久平和を誓う日です。
その2日後の25日には、伊江小学校の1年生が郷土資料館で平和学習を行いました。
村教育委員会の玉栄さんを講師に招き、館内に展示されている戦争の遺品や写真等の説明を聞きました。
それから館内に展示されている爆弾で崩れた学校や米軍が上陸した写真を見せて当時の様子を説明しました。
説明が終わると、子供たちは館内の展示物を自由に見学しました。
爆弾や割れた食器などの展示物や、写真などを見て「これは何?」とさかんに質問しました。
見学を終えて「展示室に入った時は怖かったけど、今は戦争がないので安心した。」「今は戦争がなくてきれいな島だけど戦争の話を聞いて怖さがわかった。」と感想をはなしていました。
郷土資料館は、伊江港の近くにありますので、伊江島へお越しの際はお立ち寄りください。