粟国島にしかない伝統行事!マースヤーの魅力!

粟国島にしかない伝統行事!マースヤーの魅力!

みなさんこんにちは。粟国島からmiyabee です!

あっという間に2月。急に半袖で過ごせるほど暑くなったり、雨で寒くなったりいそがしい粟国島です。

さて、今日ご紹介するのは粟国島伝統行事のマースヤー!とっても楽しい行事なのでぜひみなさんが来たい!と思えるよう紹介をがんばります♪

マースヤーとは?

マースヤーとは、粟国島で100年以上続く旧暦大晦日の行事です。

村内にある11の小字に分かれ、子どもから大人までが一緒に各地区の家々を訪問し祈願の塩を盛ったり、踊りを奉納し行く年の感謝と来る年の豊年を祈ります。

廻る家は、自分達の所属する地区の各家のほか、来てほしいと頼まれた家にも行くので、1日でだいたい30~40軒ほど。終わる時間は夜中の3時4時になることも!

なかには途中で眠くて離脱してしまう子もいますが、この日は夜更かししようが、お菓子ばっかり食べようがジュースばっかり飲もうが誰にも咎められないのでみんなはりきって参加します。

大人たちも、訪問した家でおもてなしのお酒や食事をいただくので、終わる頃にはみんないい感じに😃

粟国版ハロウィンと言うと語弊がありますが、子どもたちがお菓子をたくさんもらえるワクワク感はハロウィンに近いものがあります。

マースヤーの由来

昔々の大晦日の夜、火の神(ヒヌカン)が若者に姿を変え、祈願の塩を盛ってあげますよと言って島中を廻った。その声を聞いたある家の主人が若者二人を家に招き入れ、作物の豊作を願い塩を盛ってもらったところ、翌年本当に作物がよく実り豊作となったことから、大晦日に塩売りが各家庭に祈願の塩を盛って廻るようになった。

というのが、よく知られている由来になります。この民話は動画でも見ることができます→粟国アーカイブス 大晦日の塩売り

元々は、塩売りの口上を述べ、実際に盆に塩を盛り、その後踊りを披露すると言う形で行われていましたが、今では塩を盛るのは省略されている地区が多く、浜地区の3小字と東地区の1小字で行われているのみとなっており、その他の小字では家々を訪問し踊りを披露するスタイルへと変化していっています。

また、昔は踊りの上手な人しか踊らせてもらえなかったとか、宿題免除になるからマースヤーに参加してた。なんて話を聞くこともあり、時代時代で変化しつつも続いている大切な行事なんだなぁと感じます。

今年はいつ開催?

旧暦で行われる伝統行事。今年の大晦日は2月9日(金)です。

旧正月が3連休と重なっていることもあり、島には普段島外で暮らしている島出身の方がマースヤーや正月の準備でちらほら帰ってきています。また、マースヤーの準備で小字の集会所周辺にちょうちんが飾られたり、踊りの練習であちらこちらから三線の音が聞こえてきたりするので、普段静かな島も少しずつ活気を帯びてきています。

文章だけでは伝えきれない魅力があるマースヤー。

ぜひあそびに来てくださいね!

次回は2024年マースヤー&旧正月レポートでお会いしましょう~!

沖縄離島NOWカテゴリの最新記事