こんにちは。
今回は、令和3年度に行われた「伊江村立伊江幼稚園・伊江小学校学習発表会」についてご紹介します。
「学習発表会」とは、年に1回行われる学校行事で、幼稚園生から小学校6年生までの全児童が一堂に会し、ステージで日ごろの学習の成果を発表する会の事です。
「令和3年度伊江村立伊江幼稚園・伊江小学校の学習発表会」が『届けよう感動を!伝えよう感謝を!島に響け!伊江っ子魂!!』をテーマで、11月28日に同校体育館で開催されました。
合奏、表現、劇等多彩な演目で島の言葉や英語のセリフあり、国際色も豊かで、その学年の成長に応じた発表が展開されました。
幼稚園生は、「島口かるた」と島に伝わるわらべ歌を紹介しました。
5年生は、これまで各区で踊り継がれ、国の重要無形文化財にも指定されている「村踊り」を披露しました。
約2か月間、各区の指導者から指導を受けた子ども達の気迫あふれる踊りや島口のセリフに、会場から大きな拍手が送られました。
6年生が演じた「平和劇 花は土に咲く」は、伊江島の平和のために力を尽くした阿波根昌鴻さんの半生を描いた作品です。
阿波根昌鴻さんは、一般財団法人「わびあいの里」にある反戦平和資料館「ヌチドゥタカラの家」を自費で建設し戦争の愚かさと平和の尊さを説き続けました。
この作品は平成16年にも当時の6年生によって演じられたものですが、今回はそのシナリオをもとに、現6年生が総合学習の時間に学んだ事を確認し創意工夫して作り上げました。
前面に設置されたスクリーンには、当時の土地闘争時の陳情の様子などが映し出され、6年生の洗練された演技と相まってより現実感が増していました。
6年生は、1学期から台本の読み合わせを行い、難しい漢字や言葉がたくさんあるセリフに悪戦苦闘しながら、一人一人が一生懸命暗記し本番に臨みました。
当日は「ヌチドゥタカラの家」の館長である謝花悦子さんも伊江小学校を訪れ、6年生の劇を鑑賞し、
皆さんの素晴らしい演技を見て阿波根も天国で喜んでいると思う。
と感想を話しました。
その言葉を聞いて感動し、あふれる涙を抑えきれない6年生の姿が印象的でした!
終わりに児童を代表し6年生は
地域の方々の協力、周りの人たちの支えがあって今年度の学習発表会を無事に終える事が出来ました。
とお礼を述べました。
校長先生は、
どの学年も発達段階に応じた発表で、日ごろの学習の成果を皆さんに披露する事が出来た。子どもたちの真剣な姿に感動した。この発表会が子供たちの自身と誇りになると思う。
と子供たちへ賛辞を贈りました。
また、当日はコロナ感染拡大防止のため、保護者へYouTubeでのライブ配信も行われました。
取材をする中で、子ども達の一生懸命さが伝わる演技に心打たれ、退場するときの子どもたちの誇らしげな顔に胸が熱くなりました!