重要無形民俗文化財「伊江島の村踊り」をご存じですか?YouTubeでも配信予定!

重要無形民俗文化財「伊江島の村踊り」をご存じですか?YouTubeでも配信予定!

こんにちは。

今回は、国の重要無形民俗文化財指定を受けた「伊江島の村踊り」についてご紹介します。

「字マール」で村踊りを継承!

伊江島は民俗芸能の豊富な島で、その代表的なものが伊江島の「村踊り」です。

島の村踊りは、1998年12月16日に国の重要無形民俗文化財の指定を受けました。

民俗芸能保存会が中心となり、村内にある8区の字(自治会)が東江前→川平→東江上→西江上→阿良→西江前→真謝→西崎の順で年ごとに村踊りを輪番制で発表するなど、これまでの着実な取り組みで江戸時代から400年以上も保存・継承されています。

ちなみに各字を廻るので、島の人は「字マール」と呼んでいます。

発表の担当になった字は約6ヶ月間、公民館や設置された仮設舞台で先輩からの指導を受け、稽古を重ね発表会に臨みます。

役者のほとんどが20代~40代で、歌三線や太鼓などの地謡(ジューテ)も担当区の方が行います。

2021年の「村踊り」はYouTubeでも配信予定!

2021年は、“村踊の原風景を訪ねて ~舞てぃ 拝ま~” と題し、11月6日に伊江中学校グランドにて開催される予定です。

例年は伊江村農村環境改善センターで披露されますが、今年伊江中学校のグランドに舞台を設置して行います。それは新型コロナウィルスの感染拡大防止対策と、もう一つ大きな理由があります。

その理由は資料によると、

現在の伊江中学校のグランドは、「ニーバナ森」と呼ばれ、かつては石交じりの丘だったようです。

石が多く畑地には向いていませんでしたので、その傾斜を利用し野外劇場が造られていたそうです。

村踊りの頃になると中腹にバンク(屋外に作った舞台)をさし、そこで村踊りが披露されました。

段々畑のようになっているのでどこからでも鑑賞できる自然の劇場だったのです!

いつしかその場所を村人は「踊りニーバナ」と呼んでいたそうです。

その事から2021年は、伊江中学校のグランドが会場になるそうです。

今回は、例年とは違う民俗芸能発表会になりますが、昔の人の芸能文化にかけた想いも感じながら鑑賞したいですね!

2021年は、第一部と第2部に分かれ上演されます。

第一部 奉納踊り

コロナの収束と村民の健康と安寧を願い、各字の代表の踊り一点と琉球舞踊「藤の会」伊江支部によるかぎやで風など9演目を、城山に向かって踊り奉納します。

第2部 民俗芸能発表会

各字から2点、また琉球舞踊「藤の会」伊江支部から、かぎやで風、四つ竹など合わせて20演目が披露されます。

今年はYouTubeでも配信されますので、ご覧ください。

いかがでしたか?

伊江島の芸能文化について少し身近に感じてもらえたでしょうか?

今年の奉納踊りが功を奏し、来年はきっと例年どうりの「字マール」が上演できると信じます!

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