伊江島の海神祭とハーリー|夏の始まりを告げる沖縄文化とは?

伊江島の海神祭とハーリー|夏の始まりを告げる沖縄文化とは?

こんにちは。

今回は、沖縄の「海神祭」についてご紹介します。

海神祭とは「うんじゃみまつり」と呼ばれ、海の神様に感謝し安全航海・豊漁を祈願するための祭りです。

女性が中心となって祭を執り行うため女の節供ともいわれてます。

1.沖縄の「海神祭」と「ハーリー」

沖縄県の海神祭は、旧暦の5月4日に開催されます。

海神祭の中でも一般的に知られているのはハーリーと呼ばれる競漕(レース)です。

この時期には、沖縄各地の漁港で、ハーリーが行われます。

サバニと呼ばれる伝統漁船に乗り競漕します。

ハーリーは古くから海人の間で受け継がれてきた大切な行事です。

また沖縄では、大型連休の頃に梅雨入りしますが、旧暦の5月4日は毎年6月の中旬ごろにあたる事から、ハーリー鉦(かね)の音を聞くと梅雨が明け、本格的な夏が来るといわれています。

 

2.伊江島の「パーリ」

伊江村では「ハーリー」のことを「パーリ」といい、大口漁港で、海人による競漕や中学生による競漕、一般競漕など多くの人が参加して賑わいます。

特に海人による転覆競漕では、会場中が大興奮し、盛り上がります。

転覆競漕とは、船を沖まで漕ぎ途中で転覆させます。そのあと船を起こし、中に入った海水をすくい出し、再び船を漕ぎゴールを目指します。

海人の勇壮な櫂裁きを、対岸ではご婦人方が太鼓や鉦を打ち鳴らし応援します。

その他、ちびっこ相撲大会も行われます。

テナントも並び会場は、溢れんばかりの人でいっぱいになります。

パーリ競漕の後の楽しみは、ステージでのカラオケ大会や踊りなどの余興です。

飲み物を片手に日ごろの疲れを癒します。

 

3.「令和3年度 海神祭」は開催中止

今年は残念ながら中止が決まりました。

漁業組合員の皆さんにより「タチンジャナシ宮」での安全航海・豊漁祈願と拝みバーリーのみ行なわれるそうです。

漁港倉庫では、ハーリー舟が自分の出番を待っているようでした。

心なしか寂しく見えました。

来年はきっと皆さんに見てもらえると思います。

村のホームページでは以下のように情報が発信されています。

6月13日(日)開催を予定しておりました「令和3年度海神祭」は、新型コロナウイルス感染症感染拡大を防止するため「開催中止」とすることが決定いたしました。

毎年、海神祭を楽しみにされている皆様には、昨年に引き続き残念なお知らせとなりましたが、村民皆様並びに漁協組合員の安全と健康を最優先に考え、「開催中止」という苦渋の決断に至りましたことを、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

出典:伊江村役場ホームページ

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