伊江中学校では、総合学習の時間を使って「国際理解」の授業を進めています。
講師は、村内在住で海外や島外を拠点とする企業と仕事をしている大房千紘さん。
SDGs for Schools 認定エデュケーターとしても活動されていて、平和学習や国際理解、キャリア教育の観点から外部講師として、2018年から伊江中学校に関わっています。
1月26日には、2年生を対象とした「国際理解」をテーマとした授業が実施されました。
今回は、その授業の様子をご紹介します。
環境活動家の露木志奈さんがオンラインで参加!
2年生の国際理解の授業では、どの様にして一人ひとりがより良い地球環境をつくる「地球市民」になれるかを生徒たちがグループワークなどを通して深めていくことがテーマとなっています。
全6回の授業のうち、第3回目の授業となる今回は、ゲストがオンラインで参加し、より具体的に学びを深める機会が設けられました。
そのゲストは、全国で2万人以上の学生を対象に講演活動をしている環境活動家の露木志奈(つゆき しいな)さんです。
露木さんは、2001年生まれの現在21歳。
神奈川県出身で、インドネシアのバリ島にあるグリーンスクールへ留学した事をきっかけに、持続可能な社会の実現に向けて活動をする事を決意。
日本に帰国して慶應義塾大学に進学しましたが休学し、現在は日本全国の学校で講演活動を実施しています。
「大人になるまで待たなくていい!」露木さんのメッセージや質問
露木さんは、講話の中で伊江島の中学生に
グリーンスクールは、「世界一エコな学校」といわれていて教科書がない。一人一台パソコンを持っているので紙もほとんど使わない。
日本の学校と違い、自分で授業をつくることもできる。私は、ここで1年半をかけて体に害のない口紅を作った。
スティーブ・ジョブスの「起こる事にはすべて意味がある」という言葉が好き。今、起こっている出来事や出会いが将来につながっているのでやりたい事にはどんどんチャレンジしてほしい。大人になるまで待たなくてもいい。
気候変動を止めるために、今、私たちが出来る事は消費を増やさない事なので、もったいない文化を大切にして行動してほしい。
と話しました。
- 留学する事に不安はありませんでしたか?
- 教科書がない授業に戸惑いはなかったですか?
- 将来の目標は?
などの質問がありました。
露木さんは生徒の質問に対して
英語が話せない事には不安はあったが、日本にいても勉強はできないと思っていたので留学した。
留学自体にはわくわくする気持ちの方が強かった。
3か月で英語を話せるようになったので私にはあっていたと思う。
と応えました。
伊江中学校での授業の取り組みはいかがでしたが?
21歳という若さで気候変動に危機感を抱き今やらなければと、講演活動などを行っている露木さんの行動力はすごいと思いました。
授業をコーディネートして下さった大房さんやゲストとしてコメントを下さった露木さん。地球市民という視野で行動している事に感銘を受けました。